チャウ・チャウは中型のコンパクトな犬種である。体重は雄が25~32キログラム、雌が20~27キログラムです。体高はオスが48~56cm、メスが46~51cmです。平均寿命は10~12歳。また、国際畜犬連盟(FCI)のグループ5に属し、スピッツとプリミティブ・タイプの犬をまとめている。
チャウチャウは約2000年前に中国で生まれたとされる古い犬種である。その歴史は定かではないが、狩猟、保護、荷物の運搬など、さまざまな用途に使われていたと考えられている。また、食用にもされ、毛皮はコートの材料として重宝された。漢の時代(紀元前206年から紀元後220年)には、この犬は王族に珍重され、ステータスの象徴とされていた。しかし、1960年代の中国文化大革命で多くの犬種が迫害され、チャウチャウも絶滅寸前まで追い込まれた。 19世紀には、チャウチャウの一部がヨーロッパや北米に連れて行かれ、ショードッグやコンパニオンドッグになった。今日でもチャウ・チャウはペットとして人気があり、その特徴的な外見と独立心の強い性格で知られている。
チャウ・チャウは毛むくじゃらの堂々とした外見で知られる犬種である。頭は広く、頭蓋骨は平らで幅広く、目と目の間の鼻は黒く、わずかにくぼんでいる。耳は小さく三角形で、直立した状態で立っている。目は黒く深く据わっており、真面目で落ち着いた表情をしている。チャウ・チャウの体型はがっしりとしてコンパクトで、背中はまっすぐで筋肉質、尻尾は腰の上で丸まっている。 チャウ・チャウの最大の特徴は、厚くボサボサの被毛で、柔らかい下毛と厚くカールした外毛で構成されている。被毛の色は様々で、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、フォーンなどがある。チャウ・チャウの気質は穏やかで、独立心が強く、忠実である。見知らぬ人にはややよそよそしいが、飼い主とは強い絆で結ばれ、家族を守ろうとする犬である。チャウ・チャウがバランスのとれた幸せな子に育つよう、適切な社会化と一貫したトレーニングを行うことが大切です。
チャウチャウ犬種によく見られる病気には、股関節形成不全、肘関節形成不全、眼瞼内反症、眼瞼外反症、進行性網膜萎縮症、甲状腺機能低下症、自己免疫性甲状腺炎などがあります。 上記の疾患に加えて、OFA(動物のための整形外科財団)犬健康情報センター(CHIC)では、心臓と眼のスクリーニング検査を推奨しています。