ブリンドル模様は2つの要素で特徴づけられる:明るい色の帯状の毛を持つ明るい背景と、帯状の毛がほとんどない暗い部分である。ブロッチド・タビーパターンを持つ猫では、暗い部分が大きく渦を巻いている。この色の分布はLVRN遺伝子(以前はTaqpepとして知られていた)に関連するT遺伝子座によって決定され、皮膚発育中のブリンドルマーキングの周期性を制御している。
滲んだブリンドルコートに関連する対立遺伝子はTa^bと呼ばれる。今回はc.682G>A変異(Ta^b1)を解析した。この変異型は常染色体劣性遺伝様式をとり、形質発現には2コピーの変異型が必要である。コピーが1つ存在するだけではしみの表現型は発現しないが、50%の確率で猫の子孫に遺伝する。この表現型の発現に影響を与える対立遺伝子は他にもあり、例えば斑点模様やサバ・タビー模様が生じる対立遺伝子などがある。