イタリアン・ハウンドはイタリア原産の非常に古い犬種で、ローマ時代からウサギやその他の小動物の狩猟に使われてきた。中世には、この犬はイタリアの貴族にとても人気があり、ステイタスの象徴とされていた。何世紀にもわたり、この犬種の人気は盛衰を繰り返したが、今日でもそのエレガントな外見と狩猟やコンパニオンとしての能力が評価されている。今日、この犬種はそのコンパクトなサイズと愛情深い気質からペットとして珍重されている。
イタリアン・グレイハウンドはエレガントで洗練された犬種で、細身で筋肉質な体と細長い頭部を持つ。大きな目は表情豊かで丸く黒く、耳は小さく折れ曲がっている。 被毛は短く、細く絹のようで、色は黒、灰色、茶色、ベージュなど様々である。 活動的で機敏な犬で、スピードと持久力に優れている。コンパニオン・ドッグであり、家族に対して大きな忠誠心と愛情を示す。
この犬種で報告されている病気には、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、眼の問題、拡張型心筋症などがある。上記の疾患に加え、OFA(Orthopaedic Foundation for Animals)のCanine Health Information Centre(CHIC)では、生後36ヶ月齢から10歳まで毎年眼科検診、レッグ・カルベ・ペルテス病と自己免疫性甲状腺炎の検査を推奨している。